今回のリーライは現地参戦叶わず!
土日ともに仕事だったため、後日アーカイブにて鑑賞しました ^^)
2018年の初演は観ていなかったため、今回の再演が初めての『カラーズ』体験です。
神谷さんが演じられたのは「神影イワオ」という、ダークな雰囲気を纏った謎の多い人物。
登場シーンから空気が一変し、張りつめたような緊張感が会場を支配しました。
マイク越しの声だけなのに、あれほどまでに「存在感」を感じさせられたのは、さすが。
声の抑揚、息遣い、そして間の取り方。すべてが計算されたものでありながらも、どこか生々しく、人間味を感じさせる。
まるで本当に舞台上に“神影イワオ”が生きているようでした。
特に印象に残ったのは、神影の狂気じみた台詞まわしと、それを支える神谷さんの声の深さ。
普段の柔らかく理知的な印象とはまったく違う、重く、鋭く、どこか哀しみすら漂う声で、一言一言を観客に突き刺してくる。そのギャップに鳥肌が立ちました。
また、神谷さんは台詞を読むだけでなく、身体の使い方や目線、静と動のバランスなど、朗読劇という形式の枠を超えた“演技”をされていました。
リーライに限らず、近年の朗読劇は声だけのお芝居でなくなってきたなぁという印象がさらに強くなりましたね。
丁寧に、そして圧倒的に演じきった神谷浩史さんの表現力に、改めて惚れ直しました。
次に彼がどんな役を演じてくれるのか。
それを楽しみに、またファンとして応援していこうと思います。